胃カメラ

胃カメラのイメージ

内視鏡スコープを挿入して、食道から胃、十二指腸を直接観察し、ポリープや潰瘍といった病変の有無を確認できます。また、疑わしい部分の組織を採取できるため、確定診断にもつながります。早期の食道がんや胃がんの発見に有効な検査であり、早期に発見することで生活に支障なく完治も望めます。現在は、がんで3人に1人が亡くなると報告されており、胃がんで死亡する患者様はがんによる死亡率では上位にあります。長く研究が行われてきたこともあり、治療や予防の研究が大きく進んでいますので、自覚症状のない段階で定期的な検査を受け、早期に発見することが重要です。当クリニックでは、苦痛を最小限に抑えた検査を行っています。

このような症状はご相談ください

  • 胃や食道が痛む
  • 胃や食道に不快感がある
  • 吐き気・嘔吐
  • 体重が急激に減少した
  • 食欲不振
  • 胃がんや食道がんになった家族がいる
  • 胃のバリウム検査で異常を指摘された
  • など

胃カメラで見つかる主な病気

食道がん 逆流性食道炎 胃がん 胃潰瘍 急性胃炎 慢性胃炎 胃ポリープ  十二指腸がん 十二指腸潰瘍 十二指腸ポリープ など

経鼻内視鏡とは

経鼻内視鏡のイメージ

胃カメラには、口から挿入する経口内視鏡と、鼻から挿入する経鼻内視鏡があります。両者には、挿入部位以外にも違いがあります。まず、大きな違いとして「内視鏡の口径」が挙げられます。経口内視鏡は約9㎜ですが、鼻の穴は口よりも狭いため、経鼻内視鏡の口径は約5㎜の細さです。また、経口の場合は、スコープが舌根部に触れるため、強い嘔吐反応がありましたが、経鼻では殆どありません。挿入時の辛さ、息苦しさなども、経鼻の場合はあまり気にならないで行うことが出来ます。

鎮静剤の使用について

当クリニックでは、鎮痛剤を静脈注射し、苦痛の少ない内視鏡検査を行うことも出来ます。麻酔が効いているので、「寝ている間に検査が終わっていた」と感じられる方が多いと思います。

検査の流れ(経鼻内視鏡)

1.問診
経鼻内視鏡検査を行うにあたり、リスクを伴わないかチェックいたします。
2.消泡剤を嚥下
胃の中の泡を消して胃壁をきれいにし、胃の中の状態を観察しやすくするため、消泡剤を飲みます。
3.内視鏡を挿入する鼻の穴を選択
鼻の通りを確認し、どちらの鼻から内視鏡を挿入するのかを決めます。
4.鼻腔に麻酔薬を注入
鼻腔粘膜の血管を収縮させて出血を予防するため、両方の鼻腔に局所血管収縮薬を噴霧します。そして、内視鏡を挿入する側の鼻腔内に局部麻酔をします。
5.内視鏡を挿入
麻酔が効いてきたらベッドに横になり、内視鏡を挿入して検査が始まります。
口は自由に動かせますので、医師らスタッフとの会話も可能です。
6.胃の内部を観察
食道・胃などを観察し、必要があれば組織を採取します。
7.検査終了
一通り観察を行ったら検査は終了。検査時間は、個人差はありますが、5分程度です。
※胃壁などの状態によっては、さらに時間をかけて検査を行うこともあります。